ヘッドホン修理 の記事一覧
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- 2015/12/22 : 【分解修理】ヘッドホン JVC ビクター HP-RX500 の修理遍歴
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2015.12.22 (Tue)
今使っているヘッドホンは audio-technica ATH-AD500 なんですが
部屋の片付けをしていたら以前使用していた
「JVC ビクター 密閉型ステレオヘッドホン HP-RX500」を見つけました。

このヘッドフォンは貰いものなんですが
壊れる度に何度も修理して使ってきたので個人的には思い入れがあるんですよね。
そんなヘッドホンに感謝を込めて修理歴をメモしておきます。
■ジョイント部分の破損
このヘッドホンにはイヤーパットの付け心地が良いようにツイストアクション機構という
ハウジングが全方向に可動して頭の形状に合わせてジャストフィットするように作られているんですが、
その部分とヘッドセットを繋ぐ部分が壊れました。
まずは正常なR側の画像です。

※壊れてない方の画像です。
ネジ1本で固定されています。

※壊れてない方の画像です。

※壊れてない方の画像です。
随分と前に修理した場所なのでどんな壊れ方をしていたのか良く覚えてませんが、
確か軸の部分が破損していたと思います。

なので軸の部分を削り落としてM3(20ミリ)のネジで固定できるようにしました。

多少固くなりましたが使い心地としてはそれほど変わらないかったです。

■稼動オーバー
また、図のように半円形のジョイント部の外壁も破損しました。

赤枠で囲んだところに金属の筒状(内径 約 1.5 mm)のものがありますが、
この金属の棒が破損した部分に接触することでそれ以上に稼動しないように
ストッパーの役割を果たしてました。

ただ、本来接触して止まる筈の部分が破損したためにストッパーの役割を果たさなくなり、
その結果、図のように本来は動く筈のない向きにまで動くようになり…

そのせいで中を通っているコードに負荷が掛かり断線しかけていた、と言う感じですね。
尚、断線の修理は後述してます。

修理はストッパーの長さを少し長くすれば外壁に引っ掛かると思ったので
1.5 ミリ径のピアノ線を挿してストッパーの長さを1.0 ミリほど長くしてみることにしました。

意外にストッパーの空洞が深くて1センチほどの長さが必要で
トータルで3ミリほどの出っ張りの長さになりました。

取付後はストッパーが外壁に当たって止まるようになったので
取り敢えずはこの部分は大丈夫そうです。

■断線の修理
HP-RX500は片側コードタイプなのでヘッドセットの中に巧妙にコードが埋め込まれています。
当然、ジョイント部分が破損してしまうと前述の通り、必要以上に稼動し、
結果的にコードに負荷が掛かっていずれ断線することになるんですが、
本機は数本が繋がっているだけの断線の一歩手前でしたw。
こんな状態でも音はなっていましたw。

まず、ハウジングに付いている半円形のジョイント部分を外しますが、
半円形のジョイント部の先端には出っ張りがあり外し方にちょっとしたコツがいります。

※分かりやすいように壊れたない方でやっています。
ハウジング側の穴の形状。

下図のようにして抜こうとしても出っ張りに引っかかって抜けません。

※分かりやすいように壊れたない方でやっています。
コツと言ってもハウジングとジョイント部を下図のような角度にするだけですが
このようにすると出っ張りに引っ掛からずに簡単に外せます。

コードはバラした時に作業がしやすいようにする為なのかは知りませんが
ハウジングの中に数センチの余裕があります。

ハウジングを外した状態。

ハウジングはネジを外せば分解できます。

この作業では必要ないですが一応ハウジングの中の画像もパチャリw。
コードに余裕が無い場合は別のコードを利用したりしてとても面倒ですが
コードに数センチの余裕があるので断線しかかっている部分を切除し、
皮膜を剥いで繋ぎ直すだけで断線の修理は出来ます。

コードの表面には皮膜がコーティングされているのでそのままで繋いでも通電しません。

皮膜を剥がすには紙ヤスリなどで擦らなくてもライターで炙ってやると簡単にはがせます。
尚、ススが付いたりした場合はハンダののりが悪くなるのできれいに除去して、
場合によってはフラックスを塗っておくのもいいかも知れません。
尚、真似れる方は火の用心でお願いします。

粘土やポスター貼りに利用する「ひっつき虫」などでコードを固定してやると作業がはかどります。

熱収縮チューブ(直径 1.0 ~ 2.0 mm)などでショートしないようにします。

補強と短絡保護のために赤との熱収縮チューブの上に
透明の熱収縮チューブを被せて二重にしてみました。

尚、コードを元通りにパーツに通してからハンダ付けすることを
うっかり忘れていたのでハンダ付けをやり直しましたwww。
ハンダ付けのやり直しはそれほど手間ではないですが、
熱収縮チューブを剥がすのが地味に面倒なのでくれぐれもお忘れなく。
因みに熱収縮チューブのカットにはダイソーなどに売っている手芸用のハサミを使っているんですけど、
先端が細いので収縮した状態でもコードとチューブのわずかな隙間に潜り込ませてカットしたり、
ハンダ付けをしてコードに通している状態(収縮前)でも短くカットしたりできるので一つ持っておくと便利ですよ。

■アジャスター部の破損
アジャスターと書いてますが正式名称は分かりませんが、
片側の下図の赤線の部分が折れました。
画像は壊れてない方のものなんですが、
この破損はかなり致命傷だったんですが何とか復活させました。(v^ー゜)ヤッタネ!!

負荷の掛かる部分なのでどのようにしようか迷ったんですが、
破損部分をキレイに除去し、内側に溝を彫ってネジで固定しました。


以上、HP-RX500 の修理遍歴でした。
( ^ω^ )
部屋の片付けをしていたら以前使用していた
「JVC ビクター 密閉型ステレオヘッドホン HP-RX500」を見つけました。

このヘッドフォンは貰いものなんですが
壊れる度に何度も修理して使ってきたので個人的には思い入れがあるんですよね。
そんなヘッドホンに感謝を込めて修理歴をメモしておきます。
■ジョイント部分の破損
このヘッドホンにはイヤーパットの付け心地が良いようにツイストアクション機構という
ハウジングが全方向に可動して頭の形状に合わせてジャストフィットするように作られているんですが、
その部分とヘッドセットを繋ぐ部分が壊れました。
まずは正常なR側の画像です。

※壊れてない方の画像です。
ネジ1本で固定されています。

※壊れてない方の画像です。

※壊れてない方の画像です。
随分と前に修理した場所なのでどんな壊れ方をしていたのか良く覚えてませんが、
確か軸の部分が破損していたと思います。

なので軸の部分を削り落としてM3(20ミリ)のネジで固定できるようにしました。

多少固くなりましたが使い心地としてはそれほど変わらないかったです。

■稼動オーバー
また、図のように半円形のジョイント部の外壁も破損しました。

赤枠で囲んだところに金属の筒状(内径 約 1.5 mm)のものがありますが、
この金属の棒が破損した部分に接触することでそれ以上に稼動しないように
ストッパーの役割を果たしてました。

ただ、本来接触して止まる筈の部分が破損したためにストッパーの役割を果たさなくなり、
その結果、図のように本来は動く筈のない向きにまで動くようになり…

そのせいで中を通っているコードに負荷が掛かり断線しかけていた、と言う感じですね。
尚、断線の修理は後述してます。

修理はストッパーの長さを少し長くすれば外壁に引っ掛かると思ったので
1.5 ミリ径のピアノ線を挿してストッパーの長さを1.0 ミリほど長くしてみることにしました。

意外にストッパーの空洞が深くて1センチほどの長さが必要で
トータルで3ミリほどの出っ張りの長さになりました。

取付後はストッパーが外壁に当たって止まるようになったので
取り敢えずはこの部分は大丈夫そうです。

■断線の修理
HP-RX500は片側コードタイプなのでヘッドセットの中に巧妙にコードが埋め込まれています。
当然、ジョイント部分が破損してしまうと前述の通り、必要以上に稼動し、
結果的にコードに負荷が掛かっていずれ断線することになるんですが、
本機は数本が繋がっているだけの断線の一歩手前でしたw。
こんな状態でも音はなっていましたw。

まず、ハウジングに付いている半円形のジョイント部分を外しますが、
半円形のジョイント部の先端には出っ張りがあり外し方にちょっとしたコツがいります。

※分かりやすいように壊れたない方でやっています。
ハウジング側の穴の形状。

下図のようにして抜こうとしても出っ張りに引っかかって抜けません。

※分かりやすいように壊れたない方でやっています。
コツと言ってもハウジングとジョイント部を下図のような角度にするだけですが
このようにすると出っ張りに引っ掛からずに簡単に外せます。

コードはバラした時に作業がしやすいようにする為なのかは知りませんが
ハウジングの中に数センチの余裕があります。

ハウジングを外した状態。

ハウジングはネジを外せば分解できます。

この作業では必要ないですが一応ハウジングの中の画像もパチャリw。
コードに余裕が無い場合は別のコードを利用したりしてとても面倒ですが
コードに数センチの余裕があるので断線しかかっている部分を切除し、
皮膜を剥いで繋ぎ直すだけで断線の修理は出来ます。

コードの表面には皮膜がコーティングされているのでそのままで繋いでも通電しません。

皮膜を剥がすには紙ヤスリなどで擦らなくてもライターで炙ってやると簡単にはがせます。
尚、ススが付いたりした場合はハンダののりが悪くなるのできれいに除去して、
場合によってはフラックスを塗っておくのもいいかも知れません。
尚、真似れる方は火の用心でお願いします。

粘土やポスター貼りに利用する「ひっつき虫」などでコードを固定してやると作業がはかどります。

熱収縮チューブ(直径 1.0 ~ 2.0 mm)などでショートしないようにします。

補強と短絡保護のために赤との熱収縮チューブの上に
透明の熱収縮チューブを被せて二重にしてみました。

尚、コードを元通りにパーツに通してからハンダ付けすることを
うっかり忘れていたのでハンダ付けをやり直しましたwww。
ハンダ付けのやり直しはそれほど手間ではないですが、
熱収縮チューブを剥がすのが地味に面倒なのでくれぐれもお忘れなく。
因みに熱収縮チューブのカットにはダイソーなどに売っている手芸用のハサミを使っているんですけど、
先端が細いので収縮した状態でもコードとチューブのわずかな隙間に潜り込ませてカットしたり、
ハンダ付けをしてコードに通している状態(収縮前)でも短くカットしたりできるので一つ持っておくと便利ですよ。

■アジャスター部の破損
アジャスターと書いてますが正式名称は分かりませんが、
片側の下図の赤線の部分が折れました。
画像は壊れてない方のものなんですが、
この破損はかなり致命傷だったんですが何とか復活させました。(v^ー゜)ヤッタネ!!

負荷の掛かる部分なのでどのようにしようか迷ったんですが、
破損部分をキレイに除去し、内側に溝を彫ってネジで固定しました。


以上、HP-RX500 の修理遍歴でした。
( ^ω^ )
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